「世相を反映!?『おしりかじり虫』 不思議ヒットに見る07年」
年末になって、今年を振り返ることが多くなりました。
今年のヒットを振り返ってとなると、思いつくのが、おしりかじり虫、そんなの関係ねェの小島よしお。
テレビで毎日見ない日はありません。
東京新聞の朝刊に不思議ヒットに見る07年という記事が載っていました。
以下引用
12月22日東京新聞 朝刊
「おしりとおしりで、お知り合い♪」と子供が踊り、CMからは「あなたと合体したい」という謎のフレーズが流れ、海パン芸人が「そんなの関係ねぇ」と左腕を振り下ろした。先行き不透明で不安に満ちた時代なのに、いや、そんな時代だからか、よくわからないヒットが数多く生まれた。不思議ヒット、おバカ芸、来年は忘れられているだろうB級騒動で二〇〇七年を振り返ってみた。 (宮崎美紀子)
「おしりかじり虫~」と奇妙な歌声がテレビから流れ始めたのは今年六月。NHK「みんなのうた」の「おしりかじり虫」は、人のお尻をかじって世の中を明るくする妖精の歌で、前衛的な歌が少なくない同番組の中でも飛び抜けて奇抜。通常は二カ月ごとに歌が入れ替わるが、「おしり~」は今も放送中で、日本各地の子供たちと踊るミニ番組や、振り付け解説DVDも登場。制作したNHKエンタープライズには約三百種類のグッズ化申請があり、市場規模は二十五、六億円と類推されている。
同社の飯野恵子チーフプロデューサーは「わりと軽やかに作ったものだったので、ここまで喜んでもらえたのは新鮮な驚きです。底抜けに明るくてチャーミングなものを世の中が求めていることがわかった」と話す。
歌詞で最も共感を呼んだのは、交差点で倒れたおしりかじり虫がつぶやく「都会のおしりは苦かった」。おバカなだけではなく、世相を反映するものがなければ大ヒットにはつながらない。
『来年?そんなの関係ねぇ』
去年の今ごろ、「フォー!」と腰を振って親にしかられていた子供たちが、今は「そんなの関係ねぇ」と左腕を振っている。水泳ビキニ一丁の小島よしおのネタ「そんなの関係ねぇ」が大人気になり、SMの女王様芸の、にしおかすみこもブレークした。
最近の笑いは、良識的な大人には、すこぶる悪評だ。
江戸川大学・お笑い学講師の西条昇氏は、「タモリのイグアナの物まねや、藤井隆の『ホット、ホット』のように、最初はキワモノ芸で世に出てくるという例はある。そのうち、応用が利く人は、キワモノ芸をテレビ的に微調整して生き残っていく」とキワモノの系譜を挙げた上で、「よりドぎつい笑い、キャラがうけるようになった。イジメはいけないなど、テレビの笑いに規制がかけられる一方で、誰かを攻撃しなければ、下品なものや、タブーは許容されるようになっている」と指摘している。
年末になって、今年を振り返ることが多くなりました。
今年のヒットを振り返ってとなると、思いつくのが、おしりかじり虫、そんなの関係ねェの小島よしお。
テレビで毎日見ない日はありません。
東京新聞の朝刊に不思議ヒットに見る07年という記事が載っていました。
以下引用
12月22日東京新聞 朝刊
「おしりとおしりで、お知り合い♪」と子供が踊り、CMからは「あなたと合体したい」という謎のフレーズが流れ、海パン芸人が「そんなの関係ねぇ」と左腕を振り下ろした。先行き不透明で不安に満ちた時代なのに、いや、そんな時代だからか、よくわからないヒットが数多く生まれた。不思議ヒット、おバカ芸、来年は忘れられているだろうB級騒動で二〇〇七年を振り返ってみた。 (宮崎美紀子)
「おしりかじり虫~」と奇妙な歌声がテレビから流れ始めたのは今年六月。NHK「みんなのうた」の「おしりかじり虫」は、人のお尻をかじって世の中を明るくする妖精の歌で、前衛的な歌が少なくない同番組の中でも飛び抜けて奇抜。通常は二カ月ごとに歌が入れ替わるが、「おしり~」は今も放送中で、日本各地の子供たちと踊るミニ番組や、振り付け解説DVDも登場。制作したNHKエンタープライズには約三百種類のグッズ化申請があり、市場規模は二十五、六億円と類推されている。
同社の飯野恵子チーフプロデューサーは「わりと軽やかに作ったものだったので、ここまで喜んでもらえたのは新鮮な驚きです。底抜けに明るくてチャーミングなものを世の中が求めていることがわかった」と話す。
歌詞で最も共感を呼んだのは、交差点で倒れたおしりかじり虫がつぶやく「都会のおしりは苦かった」。おバカなだけではなく、世相を反映するものがなければ大ヒットにはつながらない。
『来年?そんなの関係ねぇ』
去年の今ごろ、「フォー!」と腰を振って親にしかられていた子供たちが、今は「そんなの関係ねぇ」と左腕を振っている。水泳ビキニ一丁の小島よしおのネタ「そんなの関係ねぇ」が大人気になり、SMの女王様芸の、にしおかすみこもブレークした。
最近の笑いは、良識的な大人には、すこぶる悪評だ。
江戸川大学・お笑い学講師の西条昇氏は、「タモリのイグアナの物まねや、藤井隆の『ホット、ホット』のように、最初はキワモノ芸で世に出てくるという例はある。そのうち、応用が利く人は、キワモノ芸をテレビ的に微調整して生き残っていく」とキワモノの系譜を挙げた上で、「よりドぎつい笑い、キャラがうけるようになった。イジメはいけないなど、テレビの笑いに規制がかけられる一方で、誰かを攻撃しなければ、下品なものや、タブーは許容されるようになっている」と指摘している。
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